3月、4月、5月の中旬くらいまではとても忙しかったのですが、なぜかこの時期は暇です。
去年もそうだったので、毎年そういう傾向なのだと思われます。
ということで、スタジオをちょっと改装してみました。
今までスタジオのバックは背景紙のみでした。
基本は単色で、たまにムラ(斑)バックと呼ばれる斑に染めた布を使っていました。
これのメリットは、洋服の色や光の演出などによって自由に変えられることですが、デメリットとしては背景紙の巾に限界があり、多人数の撮影は不可能ということです。
5〜6人でも撮影できないことはなのですが、どうしても背景紙の端が切れてしまい、フォトショップで苦労して背景を足さなければなければなりませんでした。
そこで、この暇な時期を利用してスタジオの後ろの壁を背景紙無しで撮影できるよう改装することに。
単純な白ホリゾントにする手もありますが、垂直面から水平面へとなだらかな湾曲した壁を造作するのが大変なのと、奥行き的な問題。それに床が汚れるたびにペンキを塗らなければならなく、大変な負担になることを考慮し、従来あった障子を洋風な窓に作り替えて、壁は腰の高さまでの羽目板にすることに。
できあがったのがこれです。

かなり横幅を広く使えるようになりました。
羽目板は、斑にしたり塗装してからヤスリで削るなどしてビンテージ感をだしてみました。
また、取り外せるようになっています。
そして、もうひとつのトピックは、せっかくなので自然光での撮影もできるようにしたことです。

窓を開けて今までとは逆の向きで撮影すると、柔らかい自然光での撮影が可能になります。
特にグラビアや宣材写真の撮影に威力を発揮します。
仮にお日様が出ていなくても、白い壁を使ったバウンズで柔らかい光が演出できます。
ルーバーラティスは、白と茶色から選べます。
いろいろな撮影や光の演出の巾がぐっと広がりました。