先日、工場のパンフレット用写真撮影に行ってまいりました。
設備を増設したため、今までのパンフレットの写真が使えなくなったので、撮り直したいということでご依頼いただきました。
工場に伺うと、受付で長袖の作業着とヘルメットを渡されました。
さすが安全第一が徹底されていますね。
涼しい日で良かったです。
撮影対象はタンク群と倉庫類です。
当然、引きは前の道路の幅分しかとれないので、ワイドレンズが活躍します。
それを予想して、8−15mmフィッシュアイ(魚眼)と16−35mm(ウルトラワイドズーム)を持って行きました。
こういったレンズは値段が高いので、一般の方はなかなか持っていないのではないでしょうか。
当然、コンパクトデジカメにはこんな広角はありません。
ご依頼者が試しに撮ってみたという写真では、建物がすべて入っていませんでしたが、私が撮影した写真では建物をすべて入れ込むことができました。
それと工場ということで、HDRで撮影することにしました。
HDRとは、high dynamic range imaging、ハイダイナミックレンジ合成のことです。
工場などのパイプが入り組んだ被写体を撮影すると、手前のパイプは太陽光が直接当たってギラギラ光り、逆に奥のほうのパイプは日陰になるため暗くなってしまうなど、直接目で見ているのと同じような写真になりません。
奥が明るくなるようる撮ると手前が白く飛んで、手前が飛ばないように撮ると撮ると奥が黒くつぶれてしまいます。
これは、カメラのセンサーのダイナミックレンジに限界があるために起こるとこです。
それを補うにはどうしたらいいか。
それには、違う露出の写真を何枚か撮って、それを重ねて適正露出の部分だけをいいとこどりすればいいのです。
高度な合成技術ですが、それをやってくれるソフトがあります。
今回は、カメラを三脚に固定して1段ずつ違いで5枚の写真を撮影して合成しました。
あとは、ワイドレンズではどうしても出てしまう歪みを取り、煙と雨だれなどの汚れを消去する修正をかけて納品させていただきました。
2012年06月26日
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