ホテルでの結婚式や披露宴というと、ホテルに写真室があって、そこのカメラマンが撮影するというのが一般的ですね。
ホテルの写真室というのは、決してホテルの従業員ということではなく、私どものような写真屋さんが入っている場合がほとんどです。
当然ホテルに入るにはたくさんのお金が必要ですし、話によると撮影費用うちのかなりの分をホテル側が持っていくらしいですし、設備もそれなりにお金がかかっていますし、繁忙期にも十分対応できるだけの数のスタッフも抱えているわけで、当然その分のお値段が高くなっています。
この日も、スタッフ6人がかりで集合写真を撮影していました。
こういった写真室は、仕事が減ってしまい、どこも大変なようです。
私の場合はどこにもお金を払いませんし、私ひとりです。当然その分、お安くやらせていただいています。
商売敵が近くにいるとやりづらいですが、安かろう悪かろうでは二度とご依頼をいただけませんから、そこは写真室のカメラマンに負けないよう精いっぱいやらせていただきます。機材的には負けていませんので(笑)。
パーティが始まる前から、新郎新婦はもちろん、来賓のみなさまのいろいろなシーンを撮影していきます。
たとえば、こんな後ろ姿だって、新郎が新婦を気遣いながら会場に向かう、とても素敵な写真に残してあげたいシーンです。

パーティ会場は、南向きの大きな窓のある明るいお部屋でした。
明るいのはいいんですが、日光が当たる場所とそうでない場所があるので、いちいち露出が変わり、ストロボの使い方も変えなくてはなりません。
結婚式では、特にこのストロボの使い方に工夫が必要です。
コンパクトカメラと同じような写真では、お金をいただけません。
それに新婦は、優しく明るい光で美人に撮ってあげないといけませんからね。
今回はけっこう大変な撮影となりましたが、新郎新婦やご両親に喜んでいただける写真が撮れたと思います。