古い遺影写真の修正のご依頼を受けました。
もちろん、モノクロ写真ですが、長い時間が経つうちに、セピア色に変色したばかりか、部分的にハゲて薄くなってしまっています。
はじめは、受けるのをやめようかと思いました。
かなり難しい作業になることが分かっていたからです。
でも、知り合いからのご紹介だったのでうけることにしました。
その写真は、そもそも戦前に撮られていたものを、さらに何十年か前に複製したものと思われます。
複製の時点で傷んでいたのに加え、何十年かの間に複製した写真も上薬がハゲてしまったようです。
単にセピア色になったのもを元の色合いに戻すのは、そんなにてがかかりませんが、ハゲた部分とそうでない部分の色を合わせるのは大変です。しかも境目がきれいに分かれておらず、網の目や点々とハゲています。
とりあえず、スキャナーで読み込んで、処理方法はそれから考えることにしました。
幸い、ハゲた部分も完全に無くなってしまったわけではなく、服の模様や陰などはかすかに残っています。
これをうまく生かして、ハゲた部分ごとに色合いを調整していくことにしました。
点々とハゲてしまった部分も、ひとつずつ修正していきます。
まる一日かかってしまいましたが、なんとか修正できました。
これで、あと何十年かは大丈夫です。
ご依頼主もきっと満足してくださると思います。
2011年09月21日
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